仕事にて、大阪堺筋を歩いていたところ、大好きなレトロ建物に遭遇。
壁面は旧帝国ホテルと同様の「スクラッチ煉瓦=スダレ煉瓦」とテラコッタのミックス。
角地に面した、全体の造りはニューヨーク・アール・デコの影響を受けている様です。
窓の上には鳥の塑像が鎮座しています。欧米ならば『知恵の象徴=フクロウ』のはずですが、なにやら風情が異なるような。
「生駒時計店」の「生駒ビルヂング」という建物でした。
左側時計台の部分の塔部分は、下の縦長窓&丸窓と合わせて「柱時計」のモチーフになっているのだとか、ん〜街路樹が邪魔で分かりにくいのが残念ですね、
1928年に竣工しており、以前拙BLOGでも紹介した「大阪農林会館(船場)」と同じく、登録有形文化財に指定されておりました。
http://www.ikoma.ne.jp
で、鎮座している鳥は、なんでも当時の日本では「フクロウは夜の鳥で、イメージがヨロシクない」という懸念から、鷲になったようです。
左官屋さんの手になる作品でしょうか?エッジを立てて、ややアール・デコラインを強調したディフォルメになっています。いい仕事ですね。
昭和20年の大阪大空襲も、平成7年の阪神淡路大震災にも負けずに生き残った、貴重な建物。
大阪には、まだまだオモロイものがありますね。